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第2回 地域活性化論 「地域活性化とは何かを考えてみよう」が吉田哲朗教授により行われました

授業関係
9月26日(木)の第2回は吉田哲朗教授の「地域活性化とは何かを考えてみよう」が行われました。まず、地域活性化を「人口の社会増(転入>転出)あるいは社会減(転入<転出)低下を目的とする様々な試み」とであるとし重要性を述べられました。事例として地域経済が好調でも人口が減少し2017年以降に一定の意歯止めがかかった鹿児島県長島町のフィールドワークの詳細紹介がありました。需要側(住民)のニーズ(若い人に将来の選択肢を与える、定住できる家を用意する)にそって地域住民が地域に住みたくなるような施策(IT環境とコンテンツの整備、ぶり奨学金や空き家バンク)の実行があり、それが実現出来たのは下記の過程を重視したからとの学術的な吟味の紹介がありました。
 1.副市長が住民個人や地域団体の特性(できること)と要望(やりたいこと)について、足を使ったface to faceによる対話を行い、それを理解して「人のつながり」による信頼関係を作り、それを構築?拡張することで、その関係者が地域活性化の当事者となっていった過程の解説
 2. 地域内の当事者を含む「人のつながり」で需要側と供給側の特性と要望を、必要に応じて外部の人の意見も積極的に取り入れて調整する仕組みを構築した過程の解説
3.「地域選好」という概念が地域活性化の鍵であるという仮説の証明でした。
最後に、「地域活性化を花巻の企業はどう考えるか(考えているか)」というテーマで市内の3つの地域企業を俯瞰し、「面白い仕事、やりがいにある仕事」を従業員に提供することで、それらの企業は活性化に成功している。花巻の地域選好の事例紹介がありました。

学生の授業レスポンスカードには、
?地域活性化のイメージは漠然としたものだったが今回の授業で考え方?方向性を具体的に理解できた。
?地域内だけで完結せず、地域内で出来ないことは地域外へ信頼関係を拡張することした経済合理性で最適化を行うことが重要であることを知った。
?特産品開発のアピールが最も近道な方法だと勘違いしていたことを自覚できた。長島町事例の若者のUターン、就職への解決策にも興味が沸いた。
?一緒に汗をかいて仕事をすることで生まれる信頼だが、地域連携の活動で大学職員がそれを行っていることが正にそれだなと納得した。その仕事を見ていると大切なことだと思う。
?自分が地元には戻りたくない理由が地域ニーズに合った事業が地元で行われていないからにあるのだと気付いた。地域選好が大事を学んだ。市役所職員になるという夢があるので今回の授業はとても勉強になりました。
?吉田先生の地域活性化への熱量が感じられ詳しい理解が得られた。
?現代の若者は面倒くさいことには向き合おうとしないが変われるのは私たち若者。私たちが変われば自然と地域も変わってくると感じた。
?知りたかった内容について知ることができ、自分自身の知識が増えたことがとても嬉しい。地域活性化の課題について分かり易い説明で理解しやすかった。
?「あ~確かに」、「今まではその考えは自分には無かった~」など自分自身の興味?感心が高まった講義であったと感じた。

 次回、第3回からは学外講師のオムニバス方式の授業となります。本講義は、活性化事例を紹介して貰い、「地域」をこれから担う学生諸君と現在担っている市民受講者の皆さんに、「地域」が抱える諸課題の解決策を学修する機会の提供を目指しています。講義の最後に質疑応答の時間があります。積極的に参加してください。


写真1:左)吉田教授、右)遠藤講師


写真2:授業風景           写真3:授業風景           写真4:授業風景